町へはたらきにいった息子の帰りをまち、たったひとりで山の中に住んでいるおじいさん。
おじいさんはさびしくて、さびしくて、しんでしまいたいと思いました。
そんなある日、大入道があらわれます。
でもよく見るとしっぽが生えていました。
たぬきが化けた姿だったのです。
こうしてたぬきはたびたびおじいさんを驚かせ、おじいさんもいつしかたぬきがやってくるのを楽しみに待つようになりました。
ある日たぬきは、そろそろ本当の自分の姿を見せようとおじいさんの家に向かいました。
でもそこにおじいさんの姿はなく、一通の手紙がありました… |
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